薄毛とAGA治療
成人男性の約3分の1がAGA
AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」の意味です。日本では、約1,260万人以上の方が対象とされており、成人男性にみられる髪が薄くなる状態をいいます。
成人男性の約3人に1人がAGAに悩まされているということになりますが、男性ホルモンの過剰分泌が主な理由で、抜け毛が進行し、薄毛が目立つようになります。思春期以降、額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方あるいは双方から薄くなっていくとされます。
”AGA治療”とは、薄毛や抜け毛に悩む方や将来の自分の頭髪が心配という方に対して、生活習慣等も含めた原因を探りながら改善を目指し、投薬を含めた治療サポートを行っていくことです。
AGA発症のしくみ
そもそも、髪の毛は抜けるものなので、シャンプー時の抜け毛や枕元の抜け毛などを過剰に心配する必要はありませんが、抜け毛の量が極端に増えてきた場合は注意が必要です。
髪の毛には、抜け落ちてはまた生えてくるといった一定の周期「ヘアサイクル」があります。正常な毛髪のサイクルが保たれていれば、薄毛になることもありませんが、実はこのサイクルを乱す物質が存在します。
男性ホルモンのテストステロンが体内で5αリダクターゼという還元酵素の働きによって活性化した「ジヒドロテストステロン(DHT)」という物質に変性し、毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体(レセプター)と結びついてしまうと、毛母細胞の活性を抑制してしまいます。
そのため、本来なら成長期の髪の毛が成長の途中で終わってしまい、薄毛が進行してしまうのです。
完全に髪の毛がなくなるわけではない
AGAではヘアサイクルが乱れ、毛包が十分に成長しないため、髪の毛が長く太く育つ前に抜け落ちてしまいます。
しかしながら、髪の毛が完全になくなるわけではなく、細く弱々しいながらもうぶ毛は残っている状態です。
毛包が残っている限り、長く太く髪の毛が育っていく可能性は残されています。AGA治療では、生活習慣の改善も含め、あきらめずに根気強く取り組んでいくことが重要です。